初妊活☆初妊婦

初めての妊活~妊娠までの日々の記録。

出産レポ:28時間(31時間!?)の死闘③ 破水後~出産 穏やかな出産は出来たのか!?

24時間以上の陣痛に耐え出産を迎えたお話。破水後から出産までの約5時間の流れ。

 

 

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破水をしてからというもの、陣痛は2、3分間隔で来るようになり、少しずつ痛みも増して力を抜いて呼吸をすることが難しくなってくる。

 

ベッドにて横になりながら手すりを思いっきり握ることで、お尻には力が入らないようにすることが出来た為、力いっぱい握って痛み逃しをする。(のちに死ぬほどの筋肉痛に襲われる(笑))

 

助産師からは、旦那への電話のタイミングがいつ頃になりそうか落ち着いて話してくる。既に18時頃だった為、「今日中に連絡を入れることにはなると思うけど、産まれるのは日付を越すかも」との話。本音を言えば、"まだそんなにかかるの!?"という状態でしたが、空腹と睡眠不足で大した返事も出来ず。(結果、日付はぎりぎりまたがず出産)

 

そこから1時間程経ち、静かに呼吸することは出来ず声を出しながら息を吐き続ける。少しずつお尻に力が入るようになってしまい、助産師にお尻を押してもらいながら耐える。

 

そこで、助産師から「旦那さん呼ぼうか。もう辛くなって来たよね」という合図が出た為、陣痛の合間を縫って電話。

「準備したら来て。インターホン鳴らして」と言うだけで精一杯。

旦那は、シャワーに入るか迷った状態で入らずに待っていた様子。20分程度で駆けつけてくれました。

 

その後は、旦那に指示をしながらお尻を押してもらったり、腰をさすってもらいました。初めは「もっと強く」「こっち」等色々言わないとだめでしたが、何度も繰り返すうちにタイミングよく押してくれました

 

旦那が来てから1時間程経過した頃、横向きで痛み逃しをしている私に助産師から、「ちょっとステップアップするよ。そのままでいいからお尻に力を入れたい時に入れてもいいよ」と横向き状態でいきむことを許される。

今までは”逃さないと!”というので必死で、力が入るたびに「だめだめ」と言い聞かせながら耐えてきたのが、力を入れていいと言われ、逆にどうして良いのか分からなくなってきた。

 

そんなこんなで最後の内診。「よし、準備するよ」とどんどん準備が進められる。仰向けで足を開いて手すりを掴むよう促される。

陣痛の痛みが来たタイミングで2回呼吸をした後、息を止めてお尻に力を入れる。しばらく頑張ったような気がしているのに、なかなか出て来てくれない。

 

「睡眠不足と長い時間の陣痛、空腹で体力が減っているのかもしれない」とのことで、もう一人の助産師がいきむタイミングで私のお腹の上に乗り力いっぱい押してくる

死ぬほど辛い腹筋をさせられている感じだったが、負けないように力を入れる。

 

途中、「赤ちゃんの頭が玉子くらい出て来てるよ。触ってみる?」との呼びかけがあり、手を伸ばすと柔らかい何かを触った感触。「これ赤ちゃんの頭だよ」と言われ、もう少しで会えるという嬉しさからか、そこからスムーズに進んで行ったそう。(自分の中ではあまり実感はなかった。)

 

それからは、股に何かが挟まっている感覚が続き、これ以上出るのか心配になった。

助産師2人が顔を見合わせ頷いた様子をなぜかはっきり覚えているのだが、その次のいきみで会陰切開をされたようだ。

切開の痛みはなく、その後「もう出すしかない」と股を裂く思いで力を入れると、すぐに産まれて来てくれた。

 

出て来てすぐの感想は、「人間だ~」。実際自分の大きなお腹の中に人間がいるってとても不思議な感覚だった為、本当に人間が入ってたんだと思った(笑)

 

すぐに泣いてくれ、カンガルーケア。お腹の上に乗る重みが結構あって、大きいと感じる。破水時の羊水のこともあり、検査を行ってくれたが、問題なく元気に泣いていてくれた。

その後旦那が体重測定等に付き添い、大量の胎便が出るところを目の当たりにした様子。その間に切開部分の縫合を行ってもらったが痛みは全くなかった。

 

 落ち着いた私は「お腹空いた~」と言って取っておいてもらった夜ご飯をぺろり。

24時間以上まともに食べられていなかったので、食欲の塊になっていました。

その日の夜はナースステーションに赤ちゃんを預かってもらい、次の日から母子同室でお世話を開始しました。

 

結果、『ソフロロジー式の呼吸法で穏やかに出産したい』という私の目標は・・・

決して達成出来たとは言えないと思います。

初めの方は、息を吐くことを意識しながら落ち着いて呼吸をすることが出来、助産師にも褒められて好調でしたが、痛みが増すごとに叫ぶような呼吸、そして必死にいきむしかなかったので、想像したような穏やかな出産ではありませんでした

しかし、気持ちの面としては、”息を吐いて酸素を届けなきゃ”、”じゅに(jr)頑張れ”というように赤ちゃんに会うために落ち着かないとという気持ちで臨むことが出来、痛みもありましたが、”会える”と思った瞬間急に冷静になったような気がしたので、そういった面では、とても支えになった考え方だったと思います。

 

とはいえ、壮絶だったことは覚えていますが、痛みはあまり覚えていません。様々な経産婦さんが言う通りでした。出産に恐怖心を抱いている人もいると思いますが、宿った命が無事に出て来るだけで幸せなことだし、お腹から出してあげないと成長もしないし可愛い顔も見ることも出来ないので、赤ちゃんに会いたい気持ちを最後の最後まで持っていれば、痛みがあろうと幸せな出産になると思います。

 

私の経験が誰かの参考になれば幸いです。